2010年10月28日

16期生、笠原、更なる精進を

 16期生、笠原昂史が水戸ホーリーホックに内定した。

 彼は努力のできる子だった。

 足が速く、FWをやったりGKをやったりしていた。

 5年生になり本格的にGKをやり始めた。

 なかなか上達しなかった。

 練習時間の半分は笠原にボールを蹴った。

 新人戦は地区大会の1回戦でPK負け。

 俺はさじを投げた。

 しかし、親は諦めなかった。

 暇があればボールを投げてやった。

 24回の全日予選、準決勝、相手は新座片山。

 2点先制、直後に同点にされる。

 赤井のグランドに片山の親の声が響いた。

 3点目のシュート、やばい。

 笠の右手が伸びてパンチング。

 延長に入り3点が入り、片山戦の公式戦14戦目で初勝利。

 全国でもギリギリの試合の連続。

 準決勝、浜松JFCにPK負け。

 みんな、泣いていた、飯が食えなかった。

  
 クマガヤSCでも黙々とトレーニングに励んだ。

 愚痴のひとつも言わず、泥だらけになりながら練習した。


 一途な性格は,市船でも、明治でも認められたに違いない。

  
 すぐに成功しなくても、笠はやり抜くに違いない。

 俺が一番頭を痛めた奴だから。

 何回、失敗しても立ち上がった奴だから。

 あの時は、24時間お前のことを考えていた。

 
 10年前の卒団式の予言通り、プロのスタートラインに立ったな。

 昂史   おめでとう    笠原   更なる精進を

                                                                                                                           
                       珍しく畑仕事をしなかった  まつもと
             
 PS、24回大会 山形の廣瀬5年生  浦和の原口3年生 みんな泣いていた。                 
                                                                   
posted by 江南南 at 22:46| コーチだより | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする